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おじいさんの監禁を想定する
僕には臭いが
〃には錯覚が
〃には社交辞令がわからない
紫外線が降り注ぐ
紫外線が降り注ぐ
三本締めではじまる朝食が
コーヒー豆の国まで鳩を飛ばす
156・20120319・うた
-
コーヒーは胃が荒れる
胃の中が毛羽だって
ささくれて 真っ赤になって
食べ物に触れた時は ひりひり震えるから
なにも受けつけないようになる
僕は この温かな粘膜の底からトビの旋回を見る
まさかトビも飲み込んだものまでは狙って来ないだろうが
おもわずメロンパンを抱きかかえる
一年中賑やかな海辺だ
155・20120110・うた
やさしさの
おっかなさは
人と人との境目を飛び越えてみせる
建て前の魔力です
そんなふうに見えて
そんなふうに見られている
ありふれた けれど困難な宙返りです
このおそろしい曲芸を
こなせないはずれ者には
自分勝手でわがままな人間の烙印が押されます
153・20111123・うた
あんあ暗
焼野っ原
燃え滾るにんじん
考えるな
食欲だけ
前歯で齧る食欲だけ
人を恨め
口爛れる
151・20111116・うた
あたためられて
のびきった
だだっぴろい
感覚野の
面積は
播種する
農場だ
シロソコヒの
かぎりない水晶体を
1967年最後の庚申は冬至だ
せめぎ合っているあの
150・20111029・うた
空気の層をこえていく
幾枚もの紙切れ
スペクトルの段階を踏み
青色帯に達するとここで検閲がなされる
そのままのもの 黒塗りのもの 姿の見えなくなったもの
あらゆるソーティングを経て
電報はぬいぐるみの懐に収まる
149・20111010・うた
遠い異国の朝
車の床に開いた穴から砂埃が舞い込む
みんな待っている
この渋滞の先にいる
蝸牛にまたがった爺さんを
ぼくはしわしわの古新聞みたいな金を
裸足の子供に握らせて
日本語の書いた軽トラックの荷台から
青黒い男の山が手際よく降ろされていくのを
じっとながめていた
148・20110928・うた
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